初夏がいちばん好き

初夏がいちばん好きだから、 ショカ。 幼いころから植物好き。 ずっといっしょに 暮らしています。

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ムクロジ     樹の中の森      東京都江東区都立の森

永遠のように深い、 樹の中の森。 子の健康を願う、 うつくしいなまえ。 うつくしいにほんご。 (無患子)ムクロジ科ムクロジ属。 南アジア、東南アジア、東アジアの熱帯から亜熱帯域に分布。 日本では、新潟、東関東以西に。 果皮はサポニンを含み、石鹸代…

ネムノキ    しあわせな、深い眠り      東京都江東区都立の森

しあわせな、深い眠り。 うつくしいなまえ。 (合歓木・ゴウカンボク) マメ科ネムノキ属。 原産地、日本、南アジア 。 花期、6~8月。花序径、5cmくらい。 樹高、10mくらいに。 名の由来、夜に葉を合わせて 眠るように見えることから。 合歓(ネム、ゴウ…

アメリカデイゴ    夏と一緒に降りてくる      東京都江東区都立の森

同じ南米原産のフェイジョアが咲き終わると、 夏と一緒に降りてくる。 (亜米利加梯梧)マメ科デイゴ属。 南アメリカ原産。 江戸時代末期に渡来。 花期、6~9月ころ。花径、5~8cmくらい。 樹高、7mくらいに。 アルゼンチンとウルグアイの国花。 梯梧の…

ヒメヒオウギズイセン   埃の匂いと蜜の味       東京都江戸川区小川の辺

遠い日のふるさとの家。 舗装されていない道路との境界にたくさん咲いてた。 車が通ると埃が舞い上がって、 雨上がりでないときれいなようすは観られなかった。 砂利道の両側はどこまでいっても埃だらけの時代。 通学の、地平線が見えそうな田園の道。 埃悪…

クワ     ヒカリに溢れた遠い景色      東京都江戸川区小川の辺

遠い日のふるさと。 桐とともにとても馴染みあって、 当たり前の風景の中の樹だった。 でも、定期的な剪定が行われていたから、 大きな樹の記憶はない。 養蚕業は、明治時代の近代化に 外貨獲得産業として重要な役割を果たした。 しかし、養蚕はどこかで観…

エノキ    夏の樹     千葉県市川市行徳・野鳥の楽園

時空の旅人を癒す、 木偏に夏の樹。 (榎)ニレ科エノキ属。 分布、日本、東、東南アジア。 花期、4月ごろ。雄花、両性花。 5mmくらいの実は食べられる。 高さ20m以上、幹の直径は1m以上に。 江戸時代に街道の一里塚として植栽。 名の由来、実を鳥が食べ…

ニワトコ    魔法が熟して、夏のハジマリ      千葉県市川市行徳・野鳥の楽園

赤い実が咲くと、魔法が熟して、夏のハジマリ。 (接骨木)レンプクソウ科(スイカズラ科)ニワトコ属。 日本全土、東アジアに分布。 花期は3~5月。花径5mmくらい、10cmくらいの円錐花序になる。 果実は夏に熟す。果樹酒に。若葉は食用に。樹高、6mく…

アカメガシワ    海辺の森の王者     千葉県市川市行徳・野鳥の楽園

つよくて、うつくしくて、おおきくて。 トウネズミモチとどちらが海辺の森の王者になるのかな。 (赤芽槲、赤芽柏)トウダイグサ科アカメガシワ属。 本州以西、東南アジアに分布。 典型的なパイオニア植物。雌雄異株。 花期、6~7月。果実、9~10月に熟す。…

ヤマモモ    豊かな森を染める      千葉県市川市行徳・野鳥の楽園

おびただしい実が降り豊かな森を染める。 (山桃)ヤマモモ科ヤマモモ属。常緑樹。 原産地:日本(関東以西)・中国南部~インド。 雌雄異株。風媒花で花は目立たない。 花期、3~4月。 樹高、20mくらいに。 名の由来、山に生えモモのような果実から。 ジ…

コムラサキ   さぁ、夏のハジマリ     東京都江戸川区小川の辺

大気が重くなって、 草の森の若いエネルギーの香り。 さぁ、夏のハジマリ。 (小紫)シソ科(クマツヅラ科)ムラサキシキブ属。 日本、中国や朝鮮半島にも分布。 花期、6~8月。 花径、3mmくらい。 樹高1.5mくらい。実は3mmくらい。 名の由来、ちい…

マサキ    仄かな潮の香りの風     千葉県市川市行徳・野鳥の楽園

冬に咲く実がいちばんの華。 でも、 仄かな潮の香りの風をうけて踊るように咲く花がいちばん好き。 (柾、正木)ニシキギ科ニシキギ属。 原産地:日本 中国。 北海道南部以西、海岸近くに分布。 花期は6~7月。 花径、7mmくらい。 果実は直径6〜8mm、11〜…

アフリカフウチョウソウ    凛として、迷わず、うつくしく     千葉県市川浦安アスファルト脇植物

凛として、迷わず、うつくしく。 ヒトもこの子のように生きられたら。 先週開花に気づいた。 これまでの観察で一番早い。 しかも、これは去年枯れずに残り、 軽く剪定し屋外越冬したもの。 これも初めてのこと。 熱帯の子にありがち。 例年のようにぽつぽつ…

アジサイ    こぼれ漂うホタルのアカリ     千葉県市川市行徳・野鳥の楽園

環境の季節。 母と父の季節。 雨の季節。 雨は紫陽花のごはん。 夏の、ハジマリノハジマリ。 ふるさとの夏のハジマリは、 家の周りに咲く、紫陽花や、菖蒲、ヒメヒオウギズイセンらと、 こぼれ漂うホタルのアカリ。 (紫陽花)アジサイ科アジサイ属。 原種…

ヒメジョオン   アイトヘイワ     千葉県市川市行徳・野鳥の楽園

ヒメジョオンの群生、 アイトヘイワ、 シアワセな情景。 (姫女菀)キク科ムカシヨモギ属。1〜2年草。 北アメリカ原産。明治維新(1867年)のころ観賞用で渡来。 花期、ほぼ周年(一般的には6~10月)。花径、2cmくらい。 草丈、130cmくらいに。 驚異的…

ヒヨドリジョウゴ    野で生きる、つよくてきれいな妖精       千葉県市川市行徳・野鳥の楽園

野で生きる、つよくてきれいな妖精。 飛び始めました。 (鵯上戸)ナス科ナス属。つる性多年草。 原産地 日本(全土に分布)、台湾、インドシナ。花期は5~10月(一般的には8~9月)。 花径1cmくらい。長さ4mくらいにも。 日本全土の山野に。 葉、茎は薬草、…

アオツヅラフジ    ひそやかな森のまたたき    千葉県市川市行徳・野鳥の楽園

ひそやかな森のまたたきのように咲く。 こんなに早く咲いたのを観たことがなかった。 葉が分かっていれば、森でこの子を捜すのは簡単だけど、 秋の瑠璃色の実が咲かなければ、 現代のヒトが関心もつことは無いと思う。 自分だけのために咲いてるようでうれ…

ウメモドキ    花も、実も、葉も愛くるしい      東京都江東区都立の森

愛くるしい。 花も、実も、葉も愛くるしい。 今年はいちばんの花盛りを観られなかったけど、 待っていてくれたように咲き残り。 (梅擬)モチノキ科モチノキ属。 日本固有種。本州以南九州に。 花径は3~5mm。花期は、5月中旬~6月。 実は9月頃から熟す。…

ヒメシャラ   聖なる樹   東京都江東区都立の森

辺りを浄化するような清々しさに溢れている。 (姫沙羅)ツバキ科ナツツバキ属。 原産地、日本。 関東南部以南に分布。 花期、6~7月。 花径、2cmくらい。樹高、15mに。 「日本三大美幹」、アオギリ、シラカバとともに。 名の由来、シャラは、サンスクリ…

ユウゲショウ・シロバナ   日焼けはいや      東京都江東区都立の森

強くなってきた陽射しには、シロバナが似合う。 (夕化粧)アカバナ科マツヨイグサ属。 原産地は南米から北米南部。 花期、4~10月(一般的には5月~9月ころ)。 花径1~1.5cm。 高さ、20~60cmくらい。 名の由来、夕方の開花で艶やかな花色、から、と…

ヒルガオ   雨の花    東京都江東区恩賜の森

雨の月に咲きだす。 かみなり花、てんき花、雨ふり花とも呼ばれる。 ソラへの願いが込められたなまえ。 (昼顔)ヒルガオ科ヒルガオ属。つる性多年草。原産地は日本、全国に分布。東アジアにも分布。 花期、6~8月。 花径、5cmくらい。 薬草。花、若い蔓…

クロガネモチ   みえていてもみえないもの   東京都江東区都立の森

みえていてもみえないもの。 ちいさくて肉眼で確認するのが困難な地面の花も、 視野が狭く、気づかない樹の花も。 たくさんの奇跡の出逢いが、 どこで生きているのかを教えてくれた。 (黒鉄黐)モチノキ科モチノキ属。常緑。 原産地、日本(関東が北限)、…

フェイジョア    東京の熱帯の森     東京都江東区都立の森

遠い熱帯の国から逃げてきて、 東京の森に隠れているよう。 近くにいる、熱帯オーラ出まくりアメリカデイゴの大木が、 もうじき咲くと、東京の熱帯の森になる。 (Feijoa)フトモモ科フェイジョア属。常緑。 ウルグアイ、パラグアイ、ブラジル南部原産。熱…

タイサンボク    最後まで抱きしめて     東京都江東区都立の森

咲きオワリ。 初夏のオワリ。 最後まで抱きしめて。 (泰山木、大山木)モクレン科モクレン属。 北米中南部原産。 花期、5~7月。花径、20cmくらいに。 樹高、20m以上に。 タイサンボクはアメリカ合衆国南部を象徴する花木。 ミシシッピ州は、タイサンボ…

ユリノキ    ショカを待ちわびて       東京都江東区都立の森

しばらくみないから心配してたよと、 とうに咲き終わってるはずの花がささやく。 風はただ笑っていた。 今年は逢えないと思っていた。 何本も、何本も、探して、探して、探してるうちに、 最初から咲き残りがあるとわかっていたことに気づいた。 (百合の木…

ラクウショウ     あたたかい胸、ソラにつづく入口      東京都江東区恩賜の森

あたたかい胸、 ソラにつづく入口。 僕を守ってくれてるいちばんおおきなショクブツ。 訪れる度に抱きしめてくれる。 (落羽松)ヒノキ科(またはスギ科)ヌマスギ属。 北アメリカ原産。 明治20~30年に、初めて東京・新宿御苑に。 樹齢は長く、100…

トウバナ    こぼれるヒカリのつぶから芽生えた森      東京都江東区恩賜の森

ラクウショウからこぼれる、 ヒカリのつぶから芽生えたトウバナの森。 ピッシュサルヴァー飲んでデートしたい。 (塔花)シソ科トウバナ属。多年草。 本州以西の山間から平地、東南アジアに分布。 花期、5~8月。花径、5mmくらい。草丈、30cmくらいに。…

ハゼノキ   ヒトの初夏もずっとそうであればいいのに     東京都江東区恩賜の森

初夏にみせるこの花盛りのすさまじさ。 ヒトの初夏もずっとそうであればいいのに。 (櫨の木、黄櫨の木)ウルシ科ウルシ属。 原産、東南アジア~東アジア。 木蝋を採取目的に、江戸時代頃に琉球王国から渡来。 花期、5~6月。秋に1cmくらいの実が熟す。 …

セイヨウイボタ    薫る風        東京都江東区恩賜の森

恩賜の森。 フワッと薫る風。 イボタノキ属では樹高低く、卵型の葉がやさしい。 セイヨウイボタ・プリベットは人気があり、 葉色のヴァリエーションがいくつかある。 (西洋水蝋)モクセイ科イボタノキ属。常緑。 原産地、ヨーロッパ~アフリカ北部。 別名…

オオニワゼキショウ   甘い風を抱きしめて    千葉県市川浦安アスファルト脇植物園

初夏の草の森。 甘い風を抱きしめて。 シロツメクサなどとともに、公園・緑地の普通の光景になっている。 二種が混在することも多く、見分けがつきにくい。 寄って観ると、北アメリカなインパクトある美人♪ (大庭石菖)アヤメ科ニワゼキショウ属。多年草。…

ヒナキキョウソウ   魔法のことば     千葉県市川浦安アスファルト脇植物園

アオカモジグサの草の森で、 ヒナキキョウソウが咲きました。 近くて、遠い距離。 短くて、無限な時間。 逢えない日々。 ウチの子もあちこちで咲いてる。 アーカイブ。魔法のことば。 ヒナキキョウソウは咲き上がらないこと、 去年までここにはいなかったこ…