2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧
ヒトなんかには見せない。 ユズリハのほんとうのうつくしさは、 葉の下を飛ぶ、妖精や虫たちが知っている。 (楪、交譲木または譲葉)ユズリハ科ユズリハ属、常緑。 日本(福島県以西)、東アジアに分布。 花期、5~7月。雌雄異株。 樹高、10mくらいに。葉…
ショカ色の風をつかまえて。 花のオワリ。 実ができ始めて、 夏のハジマリのハジマリ。 (栴檀)ムクロジ目センダン科センダン属。 日本(北限宮城県あたり)、アジア各地の熱帯・亜熱帯域に自生。 樹高は5-15 mほど、30mのものも。 花期5~6月。花径2cm…
フシギオーラ溢れる、 魔法の森に迷い込んだよう。 (接骨木)レンプクソウ科(スイカズラ科)ニワトコ属。 日本全土、東アジアに分布。 花期は3~5月。花径5mmくらい、10cmくらいの円錐花序になる。 果実は夏に熟す。果樹酒に。若葉は食用に。樹高、10…
ヨーロッパなまつ毛。 妖しく、野生的。 みつめられると石になる。 (Blackberry)バラ科 キイチゴ属。 セイヨウヤブイチゴ(西洋藪苺) 。 ヨーロッパから北アメリカが原産。 北海道でも生育するが適地はもう少し南。 花期、5~6月。花径、2cmくらい。 樹…
ハナヤエムグラの、 ひかりの森を知っている。 (花八重葎)アカネ科ハナヤエムグラ属。 ヨーロッパ原産。1961年に千葉県習志野市で確認された。 花径約3~5mm。花期は5〜9月。 葎の意味は、広い範囲にわたる茂み。 重なって生えるようすを八重と表現。 ア…
ヒカリに溢れた遠い日の景色。 桐とともに、ふるさとの記憶。 (桑)クワ科クワ属。 日本原産のヤマグワ、中国原産のカラグワ他。 カイコの餌として古来より重要な作物。 春に開花し果実は初夏に熟す。 樹高、15mくらいになる。 雌雄異株だが、同株のもの…
スカレーットなヒカリ。 初夏の、 オワリノハジマリ。 スカーレット(黄味の赤)の花色は、 ウチでは、アカバナルリハコベも。 アカバナルリハコベのようなドウモウさはなく、おとなしい。 熱帯の子だけど、南関東でも屋外越冬が平気。 (菊葉葵) アオイ科キ…
剪定しなければ10mくらいになると。 出逢ったことがなくて。 例えば仲間のクロガネモチのようになるのだから、 ワクワクする。 でも、山野では、花や実のない時期、 気配消えてて気づけていないのかも。 いつかのどこかが楽しみ。 (犬黄楊)モチノキ科モ…
あたたかい胸、 ソラにつづく入口。 寄りそうように、ヒヨドリジョウゴが。 (鵯上戸)ナス科ナス属。つる性多年草。 (落羽松)ヒノキ科(またはスギ科)ヌマスギ属。 北アメリカ原産。 明治20~30年に、初めて東京・新宿御苑に。 花期、4月ころ。雌雄…
愛らしいハートマークの実が生る樹。 ハートの起源は心臓とかいくつかの説があるが、 現代においては男女の愛情や恋ごころでしょうか。 古代から飢饉の食糧でもあったなら、 イノチを表すマークだったのでは。 (栃の木)ムクロジ科トチノキ属。 原産地、日…
初夏のトビラを閉めないで。 甘い風と、 ふりそそぐヒカリ。 初夏がいちばん好き。 シアワセな時間が止められたらいいのにと。 (扉) トベラ科トベラ属。常緑。 原産、日本(石川県・岩手県北限)、東アジア。 海岸近くに生育。 花期、4~6月。花径、1cm。 …
うつくしいだけでなく、 ヒトにとってもとても価値の高い樹。 今年は花期が早い。 葉が例年になく酷い食害に・・。 (蒲染)レンプクソウ科(スイカズラ科)ガマズミ属。 日本(全国)、東アジアに分布。 花期、5~6月。 果実は、秋に赤くなり、初冬に食用…
初夏のヒカリのつぶがこぼれ落ちてくる、 仄暗い恩賜の森。 (空木)アジサイ科(ユキノシタ科)ウツギ属。 原産、日本、中国。 北海道南部以南に分布。 「卯(う)の花」は頭文字から。 旧暦4月、卯月は「卯の花の咲く季節」の意。 『夏は来ぬ』で歌われる…
いつも、花のオワリは、 ざわざわざわざわざわざわと、 おおきな風に乗ってソラに行きたいのかと。 日本でいちばん大きくなる樹。 聖なる樹。 (楠) クスノキ科ニッケイ属。 原産地、インド、東アジア。本州中南部以西に分布。 花期、5月。花径、3~8mm。 …
実が咲きました。 花も実も葉もうつくしい。 (土佐水木)マンサク科トサミズキ属。 日本原産。 花期:3月~4月。樹高、4mくらいに。 名の由来、高知(土佐)に野生のものが多く見られること、 葉のカタチがミズキ(ミズキ科ミズキ属)に似ていること。 ミズ…
ソラから降りてきたように、 仄暗い森を、 照らす。 ホシノヒトミも見上げてる。 (山法師)ミズキ科ミズキ属。 原産地、日本・中国・朝鮮半島。 山の谷筋環境などに自生。 ハナミズキ(アメリカヤマボウシ)は近縁。 花期、5~6月。 総苞径、10cmくらい…
ホソナガカンバス植物園には最初の構想から、 つよくてきれいなツタ系を何種も集めて絡ませたいと考えた。 野で観るスイカズラはすぐに候補。 終日陽の当たる、乾燥した環境ではどうかと危惧したけど、 驚くべき結果に。 成長期は、ほぼ毎日のように剪定し…
風からもらったうつくしいなまえ。 初夏の風がいちばん好きとソラにささやく。 (冬青)モチノキ科モチノキ属。常緑。 新潟、宮城以西、中国、台湾に分布。英名Soyogo。 雌雄異株。花期、5~6月。花径、5mmくらい。果実、5mmくらい。 樹高、8mくらいに…
寺の境内、 エゴノキ、 2度目のラブレター。 元気ですか。 (野茉莉)エゴノキ科エゴノキ属。 日本原産。全国の雑木林に生育。 花期、5~6月ころ。花径、2cmくらい。芳香。 果実、2cmくらい。 樹高、10mくらいに。 名の由来、果実の味がえぐい、から。…
風に木で、楓。 ソラをゆくうつくしいなまえ。 (唐楓)ムクロジ科カエデ属 (落葉高木)。 中国原産。江戸時代、中国から幕府に寄贈。 明治以降、日本全土に分布。 花期、4~5月。樹高、20mくらいに。 名の由来、中国産で唐。 楓は、「風」で「木」の葉や種…
初夏のショカ園。 一年でいちばん活気にあふれた季節は、 もちろん初夏。 いちばんすきな季節。 ペラルゴニウム フウロソウ科テンジクアオイ属(ペラルゴニウム属)。多年草。 南アフリカ・ケープ地方原産種より作出。 花期、春から初夏。 アーカイブ。 5月…
原種のもつ清楚なカタチ。 ほのかな香り。 うつくしいなまえ。 うつくしいにほんご。 幼い日、 遠い記憶。 (野薔薇)バラ科バラ属。 別名、ノイバラ(野茨)。 日本、朝鮮半島に分布。 日本の野ばらの代表的な種。 花期、5~6月。花径、2cmくらい。 芳香…
鉢にただ土を入れて、ショカ園のどこかに置いておけば、 それは、1cm巾側溝脇植物園もホソナガカンバス植物園も同じなのだが、 すてきな草花の森になる。 アレチヒナユリ (荒地雛百合)ツルボラン科(ユリ科)ツルボラン属。多年草。 原産地、地中海沿岸…
初夏の白いベルが、 答えはヒカリの中にと。 (繁縷酸漿) ナス科ハコベホオズキ属。多年草。 南アメリカが原産。花径5、6ミリ。 明治時代の中期に小石川植物園へ輸入され、逸出。 関東以西で野生化。 花期は5~12月(一般的には5~10月)。 蔓性で数mに…
初夏が降りそそぐと、 素肌にリネンの感触がよみがえる。 (姫亜麻)アマ科 アマ属。 原産地、地中海沿岸、西ヨーロッパ、イギリス、アイルランド。 繊維製品のリネン(亜麻)の原種ともいわれている。 花径1cmくらい。アマは3cmくらい。 花期、アマ同…
花の中で、一番好きな香り。 色もカタチも好き。 初夏がいちばん好き。 ウチに来て10数年。 僕の、特別な子。 (浜茄子)バラ科バラ属。 バラの基本原種のひとつ。 原産地、東アジア温帯~冷帯。 北海道から茨城県、日本海側島根県の海岸に生育。 花期4~7…
バラの初夏。 10種くらいあるバラの唯一の地植え。 バラ風呂は収穫量が多いアンジェラが主。 マゴ姫たちにも毎年あげてる。 ショカの、香りの記憶になるでしょう。 Angela 作出国:ドイツ(コルデス社)、作出年:1984年。 花径、6cmくらい。花期、初夏…
とてもちいさく、うつくしい、 青いひかりの花。 草の森の妖精が食べる豆。 (カス間草)マメ科ソラマメ属。つる性越年草。 日本全土、野に分布。 花長、5mmくらい。花期、4~5月くらい。 草丈、60cmくらいに。豆は食用に。 名の由来、ヤハズエンドウ(…
タネが咲きました。 うつくしい風のカタチに進化するまで、 どれほどの時間がかかったのでしょう。 花のころには、 ざわざわざわざわと、 撮るな撮るなと邪魔をする。 風のカタチは、秋まで待ってと ソラへの合図でしょうか。 (いろは紅葉)ムクロジ科カエ…
強くなってきた陽射しには、シロバナが似合う。 ストローハットにクリスピーコットンのワンピース。 (夕化粧白花)アカバナ科マツヨイグサ属。 原産地は南米から北米南部。 花期、4~10月(一般的には5月~9月ころ)。 花径1~1.5cm。 高さ、20~60cm…