2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧
遠い日、 ふるさとの寺の境内。 エゴノキの樹の下で。 セーラー服。 2度目のラブレター。 (野茉莉)エゴノキ科エゴノキ属。 別名、万葉集、歌舞伎にも登場する、チサノキ(萵苣木)。 日本原産。全国の雑木林に生育。 花期、5~6月ころ。花径、2cmくらい…
タネが咲きました。 凛として、迷わず、うつくしく。 ヒトもこの子のように生きられたら。 (阿弗利加風蝶草)フウチョウソウ科クレオメ属。 熱帯アフリカ、スーダンからザンビア原産。1年草。 1999年(平成11年)に神戸で確認。本州以南沖縄に野生化。 花…
水引。 うつくしいことば。 とくにめでたくもなく、 ならんだつばさに風をはらみ、 ただ、ゆれている。 どこからともなくやってきて、 あちこち侵入。 決まった鉢はなく、 ドウモウな繁殖力というほどでもないが、 過酷な環境に耐えて、 毎年咲いている。 …
遠いクニ。 真っ赤な太陽。 ヒルガオ科らしいカタチは日本人好み。 でも、鮮やかでインパクトある色合いは、 遠いクニからやってきたことを主張している。 一度種を結んで、自然散布された以降は、 毎年あちこちで発芽するように。 ふるさと新潟で観ること…
あおい船。 ヒカリもれ降る森の海。 (青葛藤)ツヅラフジ科アオツヅラフジ属。 日本各地から東アジアに分布。 花期は7~8月。花径3mmくらい。 雌雄別株。果実は有毒。 名の由来、青はツルの色、葛は籠などの材料の意。 藤はマメ科だが、つる性植物の総称…
もれふるひかりのなか、 ツルドクダミの、 花の森を知っている。 (蔓蕺、蔓蕺菜)タデ科タデ属。多年草。 原産、中国。 江戸時代に薬草として渡来、栽培され、野生化。 本州以南に分布。 花期、8~10月。花径、2mmくらい。 雌雄異花同株。 3~4mくらいに…
汐風につつんで、 ひかりの花束を君に。 (枸杞)ナス科クコ属。 原産、東アジア(中国~日本)。 全国の平地の森林縁等に生育。 花径、1cmくらい。花期、7~11月。 樹高、1~2mくらいに。 翌年の花期に熟す1.5cmくらいの果実は「枸杞子(クコシ)」と…
フシギウツクシイ、野の草。 どこをどうみても完璧な造形。 僕の散策範囲では、一か所でしか観察できない。 適した環境はたくさんあるけど、何故か。 ウチでの栽培も成功してなくて。 縁が薄いと、 思いが募る。 (石見川・石実皮・石膠)タデ科イヌタデ属…
おおかぜ来ない秋、 ヌルデの、 花の森を知っている。 昆虫の食害か、気候か、 葉も花も少ない。 保護区で、自然な景観を重視してるからか、 消毒してるのを観たことがない。 周辺に、果樹園や畑がないし。 (白膠木 )ウルシ科ウルシ属(ヌルデ属)。 東、…
フシギウツクシイ、 森の海を漂うクラゲのよう。 遠い夏の、母の香り。 愛おしい、子の香り。 (黄烏瓜)ウリ科カラスウリ属。 日本原産。全国に分布。 花期、6~9月。日没から翌日午後まで咲く。 花径、5~10cm。 雌雄異株。 夏の若い芽、秋に熟す実は食…